2008年10月28日

事務連絡

 このblogは事実上更新が終わっています。

 存外に鉱脈がなかった(笑)。

 また似たようなことやるかもしれませんが、かたちもノリもちがってると思います。

 ありがとうございました。

posted by gljblog at 20:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

Google Book Searchにお勧め本機能

Google Book Searchにお勧め本機能
2007年09月28日
ITMedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/28/news025.html

 米Googleは9月26日、Google Book Searchのメインページに新機能を追加したことを明らかにした。特に目的なく書店に立ち寄ったときに役立つ「お勧めコーナー」のような役割をはたす。

 推奨本として並ぶのは4分野で、「Interesting」にはBook Searchのアルゴリズムが選んだ本、「Classics」にはパブリックドメインで人気のある本、「Highly cited」には学術分野で頻繁に利用されている本、「Random subjects」にはランダムに選択された分野の本が並べられる。これらのサンプル本はページを更新するたびに毎回変化するという。

 Googleはまた、左側のナビゲーションバーに分野別のサブジェクトリンクを追加した。これにより、分野や関心あるテーマで本を探したり、分野とキーワードを組み合わせて検索するなど、より効率的に本を探せるようになるとしている。
posted by gljblog at 23:12| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

12万冊データ化、グーグルと慶大図書館が連携

12万冊データ化、グーグルと慶大図書館が連携
2007年10月3日
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20071003ur01.htm

 インターネット検索サービス大手のグーグルが貴重な書籍のデジタル化に乗り出した。7月に慶応大とデジタル化契約を結び、まずは大学の所蔵本に狙いをつける。

 大学は巨額の費用がかかる独自のデジタル化には及び腰で、グーグルとの提携は魅力的だが、文化財の囲い込みにつながりかねないという警戒感も根強い。

 グーグルは既に、スタンフォード大、オックスフォード大、ニューヨーク公共図書館など26機関と提携した。図書館側が無償で蔵書をグーグルに貸し出して、グーグルが本をスキャン、デジタル画像として保存・公開する。

 アジアで初めて提携した慶応大の場合も同様で、グーグルは、同大が所蔵する著作権の保護期間(著者の没後50年)が終了した蔵書12万冊を読み取り、デジタルデータ化して、自由に検索できるようにする計画だ。

 慶応大はこれまでに数億円規模の予算を投じ独自に貴重本10万ページ以上をデジタル化してきた。しかし、実績豊富でノウハウを持つグーグルは「大学より格段に安いコストで、デジタル化できる」(徳生裕人プロダクトマネジャー)と自信を持つ。

 慶応側にとっても、グーグルがデジタル化したデータは自分のサイトで自由に公開できるので、図書館、グーグル、利用者の三者がともに恩恵を受けられる構図だ。

 しかし、グーグルが公共財とも言える古文書や貴重本のデジタル化を推し進めることには、文化の囲い込みになりかねないという懸念もある。欧州委員会は2005年に「EUデジタル図書館構想」を発表したが、この公的な計画が持ちあがった背景には、アメリカによる文化支配や経済支配への反発があった。

 ただ、財政難の図書館に、デジタル化の負担は重い。国立国会図書館は「近代デジタルライブラリー」事業を進めているが、2007年度予算は8100万円、1万1500冊分で、明治から昭和前期までの蔵書39万冊のデジタル化は思うように進んでいない。東京大も、デジタル化に投入できる予算は、年間1000万円ほど。今後50年で数百億円必要というデジタル化費用を調達できるめどは立っていない。西郷和彦・東大付属図書館長は「学内では反対意見も強いが、古書はどんどん傷んでいく。お宝をしまっておいても仕方がないのでは」と、外部との提携を模索する。

(山田哲朗)

(2007年10月3日 読売新聞)
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2007年09月28日

British Library books go digital

British Library books go digital
BBC NEWS
2007/09/28
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/7018210.stm

More than 100,000 old books previously unavailable to the public will go online thanks to a mass digitisation programme at the British Library.
The programme focuses on 19th Century books, many of which are unknown as few were reprinted after first editions.

The library believes online access to the titles will help teachers.

"If there are no modern editions teachers cannot use them for their courses," said Dr Kristian Jensen, from the British Library.

"What we can read now is predetermined by a long tradition of what has been considered great literature," he added.

At full production approximately 50,000 pages per working day will be scanned.

Project's output

Approximately 30 terabytes of storage will be required to accommodate the project's output.

The first 25 million pages are expected to take two years to complete. Texts which are hard to get hold of will particularly benefit from the digitisation.


For example, authors who were only ever published outside the great centres of literary life have tended not to remain in print and have often been forgotten.

Now, these authors will have a second chance to reach a readership.

"By digitising the whole collection, we give access to the books without the filter of later judgments, whether based on taste or on the economics of printing and publishing," Dr Jensen said.

The new category of digitised titles will supplement other early historic printed books which the British Library has already made available for viewing online through previous projects.

Those are included in two commercial resources: the Early English Books Online and the Eighteenth Century Collections Online.

Both collections are freely available to higher education institutions in the UK.

Other digital resources in the British Library will soon include two million pages of 19 Century newspapers and one million pages of 18th Century newspapers.

Text searchable

Digitised publications will be accessible in two ways -initially through Microsoft's Live Search Books and then via the Library's website.

The books will be fully text searchable, meaning users will be able to look for keywords within a publication, making research easier and enhancing interaction with the material.

Whereas Microsoft is working with the British Library, Google is digitising the work of five of the world's other renowned libraries - Stanford, Harvard, and Michigan university libraries, the New York public library and the Bodleian library in Oxford.

Due to copyright restrictions and intellectual property issues, the agreement between Microsoft and the British Library covers only "public domain" materials.

"We have taken great care to exclude 19th Century works by authors who died after 1936, for there is copyright in the item for 70 yeas after the death of the author," Jensen said.


Story from BBC NEWS:
http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/technology/7018210.stm

Published: 2007/09/28 12:45:35 GMT
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2007年09月07日

「Google ブック検索」で“マイ図書館”が作成可能に

「Google ブック検索」で“マイ図書館”が作成可能に
書籍情報を整理・共有・引用できる新機能など追加
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/09/07/16831.html
2007/09/07
INTERNET Watch

 米Googleは6日、書籍の内容を検索できる「Google ブック検索」に複数の重要な機能を追加したと発表した。これらの新機能はすでに日本語化もなされている。

● 自分の図書館を作成できる「マイ ライブラリ」機能

 1つ目の新機能は、Googleアカウントの中に自分の図書館を作れるサービス「マイ ライブラリ」だ。例えば、学生が論文執筆のために参考図書を集めている場合、そのすべての書籍をマイ ライブラリに登録しておけば、参考図書を対象に全文検索を行なうことができ、非常に便利だ。また、自分の蔵書をマイ ライブラリに登録しておくことで、それらの書籍の中に何が書いてあったのかや、「ハワイに旅行に行く」「八宝菜を作る」など、自分が持っている書籍の中にある情報も簡単に調べられる。自分の蔵書全体を対象に全文検索を行なうという、通常の世界では不可能なことが行なえるようになる。
 マイ ライブラリは、Googleアカウントを利用していればGoogle ブック検索の画面右上メニューに表示される。また、Google ブック検索の検索結果には、「マイ ライブラリに追加」というリンクが表示されるので、そこから目的の書籍をマイ ライブラリに追加できる。
 マイ ライブラリを作る時には、書籍にラベルを付けて整理に役立てたり、書評を書いたり、書籍をレーティングすることもできる。また、自分が作ったライブラリを他の人と共有したい場合、リンクをメールで友人に送信したり、RSSフィードを作って友人と共有し、新しい蔵書が加わった時に通知することもできる。

● 著作権切れ書籍の引用やブログへの貼り付けが可能に

 2つ目の新機能は、検索と密接な関係がある。これは、1つの書籍の中で、他の書籍で多く引用された引用句を一覧できる機能だ。書籍の「概要」ページ中の「人気のある引用」項目で見ることができる。この機能を利用することで、歴史的に1つの引用句が他の書籍の中でどのように引用されてきたかを容易に発見でき、書籍同士や歴史とのつながりを見出すことができる。
 3つ目の新機能は、書籍の一部を切り取って引用したり、ブログへ投稿できる機能だ。これは、著作権が切れて全ページを見られるようになった書籍のみが対象となっている。このような書籍の場合、画面上の青いツールバーにクリップアイコンが表示される。このアイコンをクリックし、引用したい文章を選択するとメニューが現われて、選択した文章を画像あるいはテキストとして、ブログサービスの「Blogger」に投稿するか、「Google ノートブック」に記録するか、あるいはどこか別の場所に貼り付けるために利用できるURLが表示される。書籍の一部分を引用することは、これまで入力作業など非常に手間のかかることだったため、著作権が切れた書籍のみが対象であるとはいえ、非常に興味深い機能と言えそうだ。
 4つ目の新機能はGoogle ブック検索の改良で、検索内容に関連したカテゴリーへのリンクを表示してくれるというものだ。例えば「programming study」と検索した場合、プログラミングの学習にはコンピュータだけでなく、数学や効率的な教育方法といった分野も関係してくる。そのため、一部の書籍の下に「Mathematics」「Education」など関連するカテゴリーリンクが表示され、そこから自分の検索の幅を広げていくことができるようになった。
 書籍の中にある情報は物理的なメディアに束縛されるため、整理したり共有することが難しい場合が多かったが、Googleによってデジタル空間に解放された。また、これまで一部の傑出した文学者にしか理解できなかったような引用句の歴史的な展開などが、一般人でも興味さえあれば調べられるようになり、かつブログなどの身近なメディアで利用できるようになるという非常に興味深いサービスと言えそうだ。

2007/09/07 14:20

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Google Book Searchに「個人蔵書」機能

Google Book Searchに「個人蔵書」機能
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/07/news023.html
2007年09月07日
ITmedia News

 米Googleは9月6日、書籍検索の「Google Book Search」に新機能を追加したと発表した。
 「My Library」機能では、自分の選んだ書籍だけをまとめて保存することができる。テーマ別に分けて整理したり、注釈の追加やライブラリ内検索も可能で、ライブラリへのリンクを友人に送って内容を共有したり、書籍追加などのアップデートをRSSで知らせることもできる。
 また、各書籍の説明ページには、「Popular Passages」を追加。書籍の内容のうち、ほかの書籍で多く引用されている文章を、引用先へのリンクとともに表示する。
 このほか、著作権切れの書籍については、内容の一部を選択し、テキストか画像として同社のブログサービス「Blogger」、Webメモ帳「Google Notebook」のほか、URLで指定したページに張り付ける機能も追加された。
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2007年08月10日

Google Book Searchにコーネル大学が参加

Google Book Searchにコーネル大学が参加
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/10/news016.html
ITmedia
2007年08月10日 08時14分 更新

 米コーネル大学は8月7日、Googleの書籍検索サービス「Google Book Search」に参加することを明らかにした。Googleはコーネル大学図書館の蔵書のうち50万冊をデジタル化し、Google Book Searchで利用できるようにする。

 デジタル化が決定したのは、20施設あるコーネル大学図書館のうち、マン図書館に保管されている蔵書。同図書館の蔵書は、生物科学、天然資源、動植物、環境科学、応用経済学、公共政策および管理、人間発達、アパレルおよび繊維、栄養および食品科学など多岐にわたる。

 Google Book Search Library Projectに参加を表明した図書館は、コーネル大学で27番目となる。
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2007年07月18日

Googleブック検索で“日本語の本”だけ検索する

ITmedia Biz.ID
Googleブック検索で“日本語の本”だけ検索する
2007年07月18日 15時01分 更新
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0707/18/news045.html

Webと書籍は相性がいいのか、ブログでも書評というのは1つのカテゴリーになっている。先日スタートしたGoogleブック検索をうまく活用するには?


 先週のアクセストップに輝いたのは、「読んだ本を忘れない5つの方法」。あくまで一例ですが、本好きな筆者の工夫を紹介した記事だ。Webでの検索が当たり前になり、雑誌や新聞はWebに喰われる……なんてこともささやかれる昨今だが、『印刷界OUTLOOK2007』によると、2006年の書籍の推定販売部数は前年比2.1%増。部数・金額とも2年ぶりに増加したという(データは出版月報2007年1月号より)。一方で月刊誌、週刊誌の落ち込みは激しく、前年5%減程度のペースで減少しているようだ。

 少なくとも筆者の場合は、Webの活用により以前よりも書籍の購入冊数は増えた。特にAmazonの利用と図書館をWebから活用できるようになったこと(6月27日の記事参照)が大きい。Webを敵視するのではなく、うまく活用することが売上向上にも結びつくのだろう。2006年の書籍販売額増加の大きな要因の1つとしても、オンライン発祥のケータイ小説のヒット──なども挙げられている。

 同じように、Webを活用した書籍関連サービスとして7月5日にGoogleが開始した「Googleブック検索」も面白い。まだ冊数は多くないが、○○について触れている書籍を余さず買ってみよう──なんてときに役立つ日が来るかもしれない。

 このGoogleブック検索、キーワードで検索した場合に日本語の図書以外も引っかかってしまい、ノイズになるのが玉に瑕。漢字のキーワードなら大丈夫というわけでもなくて、今度は中国語の書籍がヒットしたりもする。

 そんな時に見つけたのが、ブログ「MediaLab Love」で公開されている「Google、Yahoo!でむりやり日本語検索する」ブックマークレット/Greasemonkeyスクリプトだ。ブックマークレットのほうは、何でもいいのでブックマークを作成してプロパティを開き、掲載されているスクリプトをURLの欄に貼り付ければいい。

 検索結果に、「どうも日本語じゃない書籍(サイトも可)が含まれているなぁ」と思ったら、ブックマークレットを実行させる。すると検索結果が日本語のものに絞られるのだ。仕組みは「MediaLab Love」を読んで頂くとして、精度はかなり高い。

 検索ノイズに困ったことのある人にはお勧めだ。

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2007年07月17日

慶応大学がグーグルの図書館プロジェクトのパートナーに

慶大の蔵書をグーグル検索!日本初!世界では26番目
慶応大学がグーグルの図書館プロジェクトのパートナーに
2007年07月17日
http://news.study.jp/business/0500/070717_197.html

 慶應義塾大学の図書館には 200 万冊以上の書籍があるが、今後、著作権の保護期間の切れた書籍約 12 万冊を対象として、Google と協同して書籍のデジタル化に取り組む、と発表した。

 慶大は日本の図書館としては初めて、Google ブック検索 図書館プロジェクトとして、パートナーシップをとり、世界中のグーグルユーザーが、Google ブック検索で検索をすることにより、書籍の閲覧をすることが可能になるという。

 Google ブック検索は、現在、書籍は 2 つの方法でデジタル化されている。
1つはパートナープログラムであり、これは書籍の販売促進のために出版社から書籍をいただき、一部のページのみ閲覧可能とするもの。
 もう1つが図書館プロジェクトであり、著作権の保護期間の切れた書籍を対象にスキャンを行うものである。
 

慶應義塾図書館長の杉山伸也氏は、このプロジェクト開始にあたり、以下のコメントをしている。 

 「創立 150 年を間近に控えたこのタイミングで、Googleというパートナーを得られたことを嬉しく思います。Google の図書館プロジェクトにより、デジタル化された慶應の蔵書が、国際的にも広く利用さ れ、世界の研究や教育の進展に貢献することができます。

 これは、創立者福澤諭吉が、 明治時代に情報やメディアの重要性をいちはやく認識して時代を先取りしたことを考える と、まさに慶應が日本で率先して行なうのに相応しいプロジェクトです」。

 この取り組みは日本で初めて、Googleブック検索ライブラリ図書館プロジェクトとしては、26 番目ということだ。


■Presented by Study.jp 学びタイムズ 070717
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2007年07月13日

グーグル・ブック検索をめぐる著作権論争・ネット時評

グーグル・ブック検索をめぐる著作権論争・ネット時評
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITs2000013072007
2007/7/13
城所岩生・成蹊大学法学部教授(米国弁護士)


 グーグルのブック検索サービスが日本でも本格的に始動した。7月5日から8日まで東京ビッグサイトで開催された「第14回東京国際ブックフェア」にあわせて、日本語サイトの開設と慶大図書館との提携という二大ニュースを発表した。米国では出版社との提携が2003年12月から、図書館との提携が2005年11月からスタートしているが、図書館プロジェクトについてはサービス開始前に訴訟が提起されるなど、著作権論争を巻き起こしている。(城所岩生・成蹊大学法学部教授)


ブック検索サービスとは

 グーグルのブック検索は、一言でいうと書籍の全文を検索して、ユーザーの興味にあった書籍を見つけ出すサービスである。

 ブック検索のページ(http://books.google.co.jp/)を開くと、ウェブ検索のページと同様、Googleのロゴの下に検索語句を挿入する枠があるだけのすっきりした画面が表示される。枠の下に表示されているのは「検索ユーザーと書籍の新たな出会い」というキャッチフレーズだ。

 ユーザーはウェブ検索と同じように検索語句をタイプする。検索語句と一致する内容を含む書籍が見つかると、その書籍へのリンクが表示される。リンクをクリックすると、書籍についての情報が表示されるが、表示方法は、書籍の著作権の有無、著作権のある場合は出版社との契約内容によって以下の4類型がある(同サイト内「Googleブック検索について」のページより)。

1)全文表示
 著作権が消滅している場合や出版社もしくは著者の許可のある場合は、書籍の任意のページを自由に閲覧できる。
2)部分プレビュー
 出版社もしくは著者の許可のある場合は、書籍の数ページを閲覧できる。
3)スニペット表示
 出版社もしくは著者の許可のある場合は、図書カードカタログのような書籍の情報とともに、検索語句を含む文章の一部がスニペット(抜粋)表示される。
4)プレビューなし
 出版社もしくは著者の許可のない場合は、「プレビューを利用できません」と表示されるが、図書カードカタログなどの書籍の基本情報は表示される。




 書籍の情報が表示される画面にはアマゾンほかオンライン書店へのリンクも張られており、購入が可能だ。そのオンライン書店で本を探す場合との決定的な相違は、ブック検索では検索語句が書籍名にない場合でも、本文内に存在するかどうか確認できる点にある。

 オンライン書店にとっては脅威でもあるが、検索語句が書籍名にない場合でもブック検索が拾ってくれる、と考えれば補完関係にあるともいえる。アマゾンの「なか見!検索」サービスも書籍の内容まで検索するが、対象が「なか見!検索」に同意した書籍に限られる。

 将来的には、グーグルはウェブ検索の検索結果表示にも書籍情報を含める予定という。そうなると、ネット上に情報を求めてきたユーザーの欲しい情報が書籍にあれば、彼らの需要も掘り起こせるというメリットをオンライン書店は期待できる。キャッチフレーズの「検索ユーザーと書籍の新たな出会い」が生み出すであろうこうした新たな需要に対して、グーグルが手数料を徴収しない点もオンライン書店にとっては魅力だろう。

 街の書店とも補完関係はある。「地域の書店を探す」という表示をクリックして、地名を入れると、グーグル・マップ上に書店の場所が表示される。将来的には在庫状況も表示する予定という。これにより、実物を見て購入するかどうか判断したいというユーザーや一刻も早く読みたいというユーザーの要望に応えられるわけである。

 書籍を図書館から借りたいというユーザーは、「図書館(英語)でこの書籍を探す」という表示をクリックして、地名を入れると、所収している近くの図書館がリストアップされる。ただし、「図書館(英語)で……」という表示のとおり、現時点では検索、結果表示とも英語である。


図書館プロジェクト

 グーグル・ブック検索は、二つの方法で書籍をスキャンし、デジタル化している。「パートナープログラム」によって、出版社から書籍を提供してもらう方法と、「図書館プロジェクト」によって、図書館から書籍を提供してもらう方法である。今回、わが国ではじめて図書館プロジェクトに加わる慶応大は、三田にある慶応義塾図書館の200万冊以上の蔵書のうち、創業者福沢諭吉の著書など著作権の切れた12万冊をデジタル化する。

 慶応義塾図書館は、世界的に見ると図書館プロジェクトに加わった26番目の図書館である。2005年11月のサービス開始時には、英米の5図書館が参加していた。数こそ5つだけだったが、ハーバード大、スタンフォード大、ミシガン大、オックスフォード大の図書館にニューヨーク市立図書館と、いずれも大図書館ばかりだった。

 実はグーグル・図書館プロジェクト開始直前の2005年10月、検索サービスでグーグルを追うヤフー、マイクロソフトも相次いで図書館構想を発表した。世界中の書籍についての情報を独占すれば、検索サービスのアクセス数を飛躍的に増加させ、そこから新しいビジネス・チャンスが生まれる可能性は十分ある。グーグルによる世界の書籍情報独占、ひいては検索サービス一人勝ちを阻むべく、ヤフー、マイクロソフトとも追随したわけである。


ブック検索をめぐる訴訟

 図書館プロジェクト開始前の2005年9月、米国において、作家協会(Authors Guild)と全米出版社協会 (Association of American Publishers)は、著作権侵害を理由にグーグルを訴えた。図書館プロジェクトでまだ著作権が切れていない書籍が提供された場合、ブック検索による表示方法は前述の(2)「スニペット表示」となり、検索ワードを含む数行の引用がなされるだけだ。しかし両協会は、そもそも図書資料をスキャンすることが著作物の複製にあたるとし、著作権が切れパブリックドメイン(公共財産)になったわけでもないのに書籍の複製を著作権者の同意なしに行うことは、著作権者の複製権を侵害すると主張した。これに対して、グーグルは図書館の資料をデジタル形式で複製、蓄積し、その一部を閲覧できるようにすることは、著作権法上認められたフェアユースにあたると反論した。マグロウヒルなどの出版社も2005年10月に同様の訴えを提起している。

 グーグルを訴えた作家協会と全米出版者協会は、ヤフーとマイクロソフトの図書館計画に対しては提訴していない。いずれも著作権保護期間切れのパブリックドメインの書籍しか対象にしていないからである。

 統計によって多少の違いはあるが、図書館の書籍のうち、著作権が明確なのは5〜10%以下、著作権の保護期間が切れて、パブリックドメインになっているものもせいぜい20%、残りの70〜75%以上は著作権について不明なもの、と言われている。

 この不明な著作物は「孤立作品(Orphan Works)」と呼ばれ、著作者の死亡年がはっきりせずパブリックドメインに帰属しているかどうかが分からないものや、著作権の保護期間内だが遺族や権利を譲渡された者の所在が不明なものなどが含まれる。

 図書館プロジェクトで、対象書籍をパブリックドメインの図書に限るか、著作権のある書籍や孤立作品まで含めるかはそれぞれの図書館との契約による。先に述べたように図書館がパブリックドメイン以外の作品を提供した場合はスニペット(抜粋)のみが表示されるが、著作権者がそれすら望まない場合は、グーグルに通知すれば、グーグルはブック検索の対象から外してくれる。いわゆるオプトアウト方式で著作権者への配慮を示すことによって、著作権のある書籍や孤立作品までカバーしようとしているわけである。

 グーグルが法的リスクを取ってでも、パブリックドメイン以外の領域に踏み込むのは、企業ミッション達成とソロバン勘定の両面からだろう。

 まず企業ミッションだが、グーグルの理念は世界の情報を体系化して、利用可能にすることにある。検索サービスでネット上の情報をアクセス可能にしたので、次は書籍情報をカバーしようというのがブック検索サービスに参入した理由だが、書籍情報の75%以上を占める孤立作品が欠落しては、企業ミッションを達成できない。

 そしてリターンについて。訴訟で勝てれば、図書館の70〜75%以上の書籍をカバーするパブリックドメイン外の市場で先行することができ、検索サービスでライバルに対して圧倒的優位に立つことができる。


グーグルの抗弁

 わが国の著作権法では、著作権が制限される場合を個別に列挙しているだけなので、それらに該当しなければ、どのような行為も著作権侵害となる。対称的に米国著作権法は、著作権者の排他的権利に対する一般的な例外条項として、フェアユースの抗弁を認めている。裁判所が著作権法に定める4要素(使用目的、著作物の性質、引用の量、市場に与える影響)を判断してフェアユースであると認めれば、著作権侵害にならない。

 グーグルはウェブ検索サービスに関しても、著作権侵害で2件の訴訟を提起されたが、いずれもこのフェアユースの抗弁が認められて、勝訴している。ウェブ検索では索引作成のためにグーグルのロボットが、ウェブサイトを定期的に巡回してウェブページの情報を収集し、グーグルのドキュメント・サーバーに一時保存(キャッシュ)する。原告はこの一時保存が著作権侵害にあたると主張したが、裁判所はグーグルのフェアユースの抗弁を認めた(詳細は国際商事法研究所発行「国際商事法務」2007年6月号掲載の拙稿「検索エンジンと米国著作権法(中−2)」参照)。 

 ブック検索の場合、書籍のスキャンは一時保存ではなく、永久保存になる。しかし、ウェブサイトは頻繁に更新されるという特性があるから、ロボットが定期的に巡回し、次回巡回時まで一時保存しているが、ウェブページが存続する限り直近の巡回時点の情報を常に保存している、という意味では、情報更新のない書籍の永久保存と大きくは変わらない。ウェブ検索のとき、2件とも裁判所は、この一時保存をフェアユースと認定したので、ブック検索でも索引作成のための中間複製がフェアユースと認められる可能性は十分ある。ただし、ウェブ検索のときの判決はネバタ州とペンシルバニア州の地裁判決なので、ブック検索に関して訴訟が提起されたニューヨーク州連邦地裁に対する拘束力はなく、同地裁が異なる判断を下す可能性もなくはない。

 訴訟提起から2年近く経過しているにもかかわらず、まだ地裁判決も出ていないが、グーグルは書籍をスキャンし、デジタル化する作業を着々と進めていることから、早期決着を図るべく、和解する可能性も十分あると見られる。

このコラムは日経デジタルコアによって企画・編集されています。
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